ガチガチ体をゆるめるだけ。運動嫌いのための超簡単ずぼらメソッド
体が硬いと運動がおっくうになる?ずぼらさんに向けた「ゆるめる」提案
「運動しなきゃな」と思ってはいるけれど、どうにも体が重くて動くのがおっくう、という方は少なくないかもしれません。もしかしたら、それは体が少し硬くなっているせいかもしれません。
体が硬いと、体を動かす際に余計な力が入ったり、スムーズに動かせなかったりして、運動がさらに苦手だと感じてしまうことがあります。また、硬いまま無理に動かそうとすると、体に負担をかけてしまう可能性も考えられます。
でも、ご安心ください。何も本格的なストレッチをしたり、柔軟体操に時間をかけたりする必要はありません。目指すのは、カチカチに固まった体をほんの少し「ゆるめる」こと。これなら、究極の運動嫌いさんでも、めんどくさがり屋さんでも、そして時間がない方でも、きっと取り組んでいただけるはずです。
この記事では、そんな「ゆるめる」に特化した、超簡単なずぼらメソッドをご紹介します。
なぜ「ゆるめる」ことが大切なのでしょう
体を「ゆるめる」ことには、いくつか良い点があります。
- 運動へのハードルを下げる: 体が少しでも柔らかくなると、動くこと自体が少し楽に感じられることがあります。「これなら動けるかも」という気持ちにつながりやすくなります。
- 体の動きがスムーズになる: 日常生活での動作(立つ、座る、物を取るなど)がスムーズに行えるようになります。
- 血行が良くなる可能性: 体のこわばりが和らぐことで、血の巡りが良くなることも期待できます。これは、肩こりや体の冷えなどにお悩みの方にとって嬉しい変化かもしれません。
「ゆるめる」ことは、何も難しいことではありません。文字通り、体の力を抜いて、優しく動かしてあげるイメージです。
超簡単!ガチガチ体をゆるめるずぼらメソッド
ここからは、特別な道具も広い場所もいらない、自宅で今すぐできる「ゆるめる」メソッドをいくつかご紹介します。どれも力を抜いて、気持ちが良い範囲で行うのがポイントです。
1. 座ったままできる首・肩ゆるめ
椅子に座っている時や、ソファでくつろいでいる時にどうぞ。
-
首をゆるめる:
- 姿勢を正し、力を抜きます。
- ゆっくりと、呼吸を止めずに、頭を前に倒し、首の後ろ側を優しく伸ばします。痛みを感じるほど伸ばす必要はありません。
- 次に、ゆっくりと首を左右に傾け、首の側面を伸ばします。耳と肩を近づけるイメージで、でも肩は上げないようにします。
- 最後に、ゆっくりと頭を回します。大きく回す必要はありません。前後左右に小さく動かすだけでも十分です。
- 「ふぅ」と息を吐きながら行うと、より力が抜けやすくなります。
-
肩をゆるめる:
- 座ったまま、肩の力を抜きます。
- 腕をだらんと下ろしたまま、肩を前回し・後ろ回しでそれぞれ5回程度、ゆっくりと回します。
- 「ゴリゴリ」と音がしても気にしすぎず、ただ肩の力を抜いて動かすことに集中します。
- 回すのが面倒なら、肩をぐーっと上にすくめて、ストンと一気に下ろす、という動きを数回繰り返すだけでも良いでしょう。
2. 隙間時間でできる体側ゆるめ
キッチンに立っている時や、ちょっとした待ち時間にどうぞ。
- 立ったまま体側をゆるめる:
- まっすぐ立ち、足は肩幅くらいに開きます。
- 片方の腕を上げ、反対側に体をゆっくりと倒します。
- 体の側面が優しく伸びるのを感じます。無理に倒さず、気持ちが良いところで数秒キープします。
- 呼吸を止めずに行い、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
- 反対側も同様に行います。左右それぞれ2〜3回で十分です。
- 壁に手をついて行っても良いでしょう。
3. ベッドでゴロゴロしながら足首ゆるめ
寝る前や、朝起きる前にベッドの中でどうぞ。
- 足首をゆるめる:
- ベッドに仰向けに寝たまま、足を少し持ち上げます(持ち上げなくてもOK)。
- 片方の足首を、ゆっくりと大きく回します。内回し、外回しをそれぞれ5〜10回程度。
- 反対の足も同様に行います。
- 回すのが面倒なら、足先を前にぐーっと伸ばしたり、手前にぐっと曲げたりを繰り返すだけでも、足首周りがゆるまります。
- さらに究極のずぼら技としては、足を天井に向けて持ち上げ、そのままぶらぶらと振るだけでも良いでしょう。足の重みで勝手に足首や股関節がゆるまります。
続けるための「ずぼら」なポイント
これらの「ゆるめる」メソッドを試す際に、ぜひ意識していただきたい「ずぼら」なポイントがいくつかあります。
- 「毎日やる」と思わないこと: 「今日、少し体が硬いかも」「ちょっと休憩したいな」と思った時に、その場でできるものを一つ試す、くらいの軽い気持ちで始めましょう。「やらなきゃ」と思うと、それ自体が負担になります。
- 完璧を目指さないこと: 回数や時間は気にせず、「気持ちが良いな」と感じられる範囲で十分です。体が硬くて思うように動かせなくても、全く問題ありません。やらないよりは、少しでも「ゆるめよう」と意識した方が体は喜びます。
- 力を抜くこと: これが一番大切かもしれません。ぐいぐい伸ばしたり、筋肉に力を入れたりするのではなく、体の重みや、優しくサポートする程度の力で、じんわりと「ゆるめる」感覚を味わってみてください。
まずは「ゆるめる」ことから始めてみませんか
運動が苦手で、体が硬いと感じている方も、まずは「ガチガチ体をゆるめる」ことから始めてみましょう。ご紹介したメソッドは、どれも日常生活のほんの隙間時間や、「動きたくないな」という時にベッドやソファでできるものです。
大きな変化はすぐに感じられないかもしれませんが、続けていくうちに、少しずつ体の感覚が変わってくるのを感じられるかもしれません。そして、体が少し軽くなれば、もっと体を動かしてみようかな、という気持ちにも自然となれるかもしれません。
無理なく、自分のペースで、まずは「ゆるめる」一歩を踏み出してみてください。