どうしても動きたくない日でも大丈夫。運動ゼロから始める超ずぼらメソッド
「今日はもう、どうしても動きたくない…」そんな日でも大丈夫
「運動しなきゃ」とは思うけれど、体がだるくて、気分が乗らなくて、「今日はもう何もしないでいたい…」という日もありますよね。特に忙しい毎日の中で、疲労がたまっていたり、ストレスを感じていたりすると、どうしても体を動かす気になれないのは自然なことです。
そんな「動きたくない日」に、「それでも何か体を動かさなきゃ」と自分を責める必要はありません。私たちずぼら運動メソッドが提案するのは、そんな日でも「これならできるかも」と思える、限りなくハードルの低い「運動ゼロ」からの最初の一歩です。
なぜ、やる気が出ない日があるのでしょうか
運動するモチベーションが上がらないのは、決してあなたが「ずぼらだから」だけではありません。睡眠不足、疲労の蓄積、栄養の偏り、精神的なストレス、気候や体調の変化など、さまざまな要因が関係しています。
「今日は無理だ」と感じる自分の心と体の声に耳を傾けることも大切です。その上で、もし「それでもほんの少しだけ、体の状態を良くしたいな」と思えたら、これからご紹介する方法を思い出してみてください。
「運動ゼロ」からの最初の一歩とは?
本格的な運動を始めるには、着替えたり、場所を確保したり、時間を取ったりする必要がありますが、「運動ゼロ」からの最初の一歩に、そんな準備は一切いりません。
それは、「体の位置を少し変える」「ほんの数秒だけ動かす」といった、日常生活の延長線上にある、ごく小さな変化のことです。まるで、固まったパソコンの調子を戻すために、まずはマウスを少し動かしてみる、といった感覚に近いかもしれません。
大切なのは、「完璧な運動をする」ことではなく、「止まっている状態から、ほんの少しでも体を動かす」こと。そして、「今日はこれができた」と自分を認めてあげることです。
では、具体的にどんなことができるのでしょうか。いくつかレベル別に提案します。
レベル1:まずは「体の位置を変える」
これは、おそらく最もハードルの低い一歩です。横になっているなら座る、椅子に深く座っているなら浅く座り直す、猫背になっているなら背筋を少し伸ばしてみる、など。
体を起こしたり、姿勢を正したりするだけでも、普段使わない筋肉が少し働き、血行が促されます。大きな力は要りません。ゆっくりと、呼吸を止めずに行ってみてください。
- 例:
- 寝ながらスマホを見ているなら、起き上がって壁にもたれて座る。
- ソファでくつろいでいるなら、椅子の背にもたれず、お腹を少し意識して座り直す。
- 床に座っているなら、あぐらから正座に、正座から横座りに変えてみる。
これだけでも、「運動ゼロ」の状態からは抜け出せています。
レベル2:数秒〜数十秒の「微運動」
体の位置を変えるのができたら、次はほんの少しだけ体を動かしてみましょう。これも、本格的なストレッチや筋トレではなく、体の先端を軽く動かすことから始めます。
- 例:
- 指先をグーパーする(数回)
- 足首をゆっくり回す(左右数回ずつ)
- 肩をすくめて力を抜き、ストンと落とす(数回)
- 首をゆっくり左右に傾ける(左右数回ずつ)
- その場で足踏みを5秒だけする
これらの動きは、座っていても、立っていても、寝ていてもできるものが多いです。時間も数秒で済みます。ほんの小さな動きでも、体が温まったり、凝りが少しだけ和らいだりするのを感じるかもしれません。
レベル3:その場から「少しだけ移動する」
「動きたくない」気持ちが少し和らいできたら、部屋の中で数歩だけ移動してみるのも良い方法です。何か目的を作るのが、動き出すきっかけになります。
- 例:
- キッチンに行ってコップ一杯の水を飲む。
- 窓を開けて外の空気を吸う。
- 本棚まで行って本を1冊取る。
- ポストまで郵便物を取りに行く(家の中であれば)。
移動する距離は短くて構いません。数歩でも歩くことで、体全体が目覚める感覚があるでしょう。
レベル4:「ついで」に「超最小限」の動きをプラス
テレビを見ている時、歯磨きをしている時など、何か他のことをしている「ついで」に、ほんの少しだけ運動をプラスする方法は、ずぼらメソッドの王道です。やる気が出ない日でも、「ついでなら」できるかもしれません。
- 例:
- テレビCM中、座ったまま足首を回す。
- 歯磨き中、その場で軽く足踏みをする(数回)。
- 電子レンジの待ち時間、壁にもたれてふくらはぎを伸ばす(片足数秒ずつ)。
他の行動とセットにするので、新しく「運動の時間」を作る必要がありません。
「今日はこれができた!」に目を向けること
「運動ゼロ」からの最初の一歩は、たったこれだけです。本格的な運動メニューをこなせなくても、これらのどれか一つでもできたら、それは素晴らしい一歩です。
できなかった日があっても、「まあ、そんな日もあるよね」と受け流してください。大切なのは、「完璧にやること」ではなく、「自分に優しく、できることから試してみること」です。
もし、ほんの少しでも体を動かせたなら、「よし、できた!」と自分を褒めてあげましょう。その小さな成功体験が、また次の一歩につながっていきます。
まとめ
どうしても体を動かす気分になれない日でも、「運動ゼロ」の状態から抜け出すための超ずぼらメソッドはたくさんあります。それは、寝ている状態から座る、数秒だけ手足を動かす、部屋の中を数歩歩く、他のことのついでに少しだけ動く、といった、驚くほどハードルの低いステップです。
「今日はこれだけ」と決めて、自分に無理のない範囲で試してみてください。完璧を目指さず、「できたこと」に目を向けることが、ずぼらでも継続するための秘訣です。あなたのペースで、心と体が少しでも楽になる一歩を踏み出していただければ幸いです。